私は個人的には良くてドローだと思いました。
ですが、判定になればよっぽどの事がない限り亀田選手が勝つ事とは誰もが思っていた事でしょう。

そして、それが現実になった。
試合展開も相手選手は亀田選手のパンチをもらってはいましたが、それも想定内といった感じでロープに詰められても冷静に回り込んで決定打をゆるさずに、逆にタイミングを計り狙いすましてパンチを当てていました。

試合は完全に相手選手がコントロールしていたと思います。
ただ、いかんせん相手にパンチ力がなかった事に救われたと思います。
パンチ力ある選手なら倒されていたでしょう。

しかし、亀田選手もアレだけのプレッシャーの中で初回にダウンを奪われたにもかかわらず
後半になって足がフラフラになりながらも踏ん張って最終回までパンチを出し続けた根性、精神力というのは凄いと思いました。

ですが、残念ながら上へ行けば行くほど根性、精神力だけではどうにもならないサンクチュアリ(聖域)というものがあります。
生まれながらに才能を持った人間にはスポーツの世界だけではなくどんな世界でもいくら努力してもこの差は埋めることが出来ません。

そういった相手と当たって負けた後に真価が問われるのだと思います。
そして、亀田選手には誰もが納得にする文句のつけようがない勝ち方が出来るようにもっともっと強くなってほしいと願っています。

その為にも父親との決別というのは避けては通れない道でしょう。
海外の一流チャンピオン達の大半がそれを経験しています。
やはり、長い間同じトレーナーだと頭うちになり更なるレベルUPが望めないのでしょう。
とにかくいままでは過保護すぎるし、かごの中の鳥といった感じで、これ以上羽ばたく事は出来ないでしょう。

ですから、それを理解した上で父親からその行動を起こさなければならないと思います。
虎の子をがけの下に突き落とすじゃないけど、突き放す事が出来るか出来ないかで今後の亀田選手の運命は決まるのだと思います。

私が一番危惧するのはこのままの状態でいくと亀田興毅という一人の人間の持っている素直さ、純粋な所が消えてしまうのではないかという事です。

ボクサーとしてはもちろんの事ですが、何より人間性という心の成長というのが大切だと思います。
もちろん、勝つ事も大事ですが、優先すべきは過程だと思います。                           それが伴わないと3階級制覇はもちろんの事、真のチャンピオンにはなれないと思います。 

まあ、何はともあれ、亀田興毅とういボクサーは人気がある事には間違いなく、世界チャンピオンだという事も事実であります。

ですから、素直に「世界チャンピオン、おめでとうございます」という言葉とともに、繰り返しになりますが、ボクサーとして、人間としてもっともっと成長する事を願っています。

そして、これからも、亀田3兄弟を見守っていきたいと思います。


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